犬の訓練の世界選手権で3位に入賞したドッグトレーナー藤井聡の犬のしつけの効果と考えやテクニックを公開

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犬のオペラント訓練技法2 [2008年10月05日(日)]

オペラント訓練技法1を読んでいないかたは、こちらを先にお読みください。

正しい訓練方法さえ知っていれば、上手にしつけることができるのでしょうか?
なにか他にも重要なことが隠されていると思いませんか?

質問:
「オペラント条件付けを犬のしつけや訓練に取り入れてみようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?」

藤井聡:
「きっかけは亡くなった伯父なんです。
B・F・スキナーのオペラント条件付けを犬のしつけや訓練に応用してみようって伯父が始めたんです。
それを飼い主さんたちに、セミナーや講習会で理路整然と説明して、もしくは実演しながら、理論的に説明したのが伯父なんです。」

質問:
「伯父様の志を受け継いで犬のしつけに取り入れているのが、このオペラント訓練技法なんですね!
ところで藤井聡が書かれた本の中で、天罰法という方法が出てきますが、オペラント訓練技法と天罰法との違いは何でしょうか?」

藤井聡:
「犬の問題行動の対処療法の一つとして天罰法というのがあります。
直接的な体罰ではなくて、天罰のように間接的に物理的に不快なことが起こるという方法です。
犬に直接怒るのではなく、知らん顔をして間接的に不快なことを与えることによって、人間に対して不信感を抱かないんです。何かの問題行動を止めさせる対処療法の一つが天罰式ですので、訓練をしていくのとは別のことです。」

「訓練とは、命令をしてその指示通りの行動をするのが訓練で、しつけとは人間に対していかに従属的であるか、
つまり命令なしで飼い主さんにとって都合がいい行動を犬が自発的にとってくれるというのがしつけです。」

「従属的ということで基礎を作る。基礎をしっかり作った上に建物を建てるわけです。
基礎ができてないところに建物を建てても、地震や台風が来たら倒れてしまいます。
ですからしっかり基礎作りをして、従属的な犬に教育した上で、プラス服従本能を発達させるための服従訓練を強化していくんです。
ですから、しつけと訓練は別なんです。」

しつけと訓練は違うということは理解していただけましたでしょうか?

しかし・・・

しつけが大事だと思って、安易に訓練士に預けてしまうと、痛い目を見ることがあります。

結論を言いますと、お金の無駄遣いに終わってしまうということです。
もっと具体的に言いますと、お金を払って犬をしつけてもらったつもりが、あなたの家庭に戻った途端、以前と何も変わっていないことに気づくことがあるということです。

なぜ、多くの人がこのような失敗をしてしまうのでしょうか?

⇒主従関係の重要性1に続く・・・

Posted at 21:52 | オペラント訓練技法 | この記事のURL | |

犬のオペラント訓練技法1 [2008年10月05日(日)]

オペラント訓練技法について説明していきます。

質問:
「今回は、犬のしつけに関する著書を数多く出されており、
さらに TBSテレビの“どうぶつ奇想天外”にもたびたび出演されています、
藤井聡先生に、“犬のしつけ”についてインタビューさせていただきます。」

「早速ですが、藤井聡が犬のしつけや訓練に取り入れている訓練方法について教えて下さい。」

藤井聡:
「特に何法、何式というのはないんです。
世間ではアメリカ式だとかヨーロッパ式だとかイギリス式だとか、○○式と言って営業している人もたくさんいます。
でも本当は、何法、何式というのはないんです。
みんな個々にやり方は違いますから。
それでもあえて何式かと聞かれれば、“私は世界式だ”と言います。ということは藤井式なんです。」

「特に一般家庭犬のしつけや訓練、あるいは飼い主さんに指導していく場合は、オペラント条件付けによる訓練技法が中心になります。
オペラントというのは 1937年にアメリカの心理行動学者である B・F・スキナーという人がネズミを使って実験をしたんです。」

「スキナー箱という箱があるんですが、その箱の中にネズミを入れます。
その箱の中にはテコ棒があって、ネズミがちょろちょろ歩いていると、テコ棒を踏みます。
テコ棒を踏むと餌が出てくる仕掛けになっています。
テコ棒を踏むと餌が出る。そしてネズミは餌を食べる。
またネズミはちょろちょろ動いてまたテコ棒を踏む。
餌を食べる。これを3回、4回、5回繰り返していくうちにネズミが考えるんですね。
“テコ棒を踏むと餌が出てくるんじゃないか”って。」

「だからネズミは自ら積極的にテコ棒を踏んで餌を取るということを自ら学習したんです。
それをスキナーはオペラントと名付けたんです。
これと同じことを犬のしつけや訓練に応用してるんです。」

「オペラントの中にも色々な形や色々な方法があります。
でも基本はこれなんですね。
犬の足を持って、“このテコ棒を押せ、押せ。押したら餌が出てくるだろ”って強制的に押させても、犬は学習しないんです。ネズミだって同じです。
ネズミの足を持って強制的にテコ棒を押させても、絶対にテコ棒を触ろうとしません。
逆に拒否します。だから犬が自発的に積極的に取り組む方法を取り入れています。」

「一般家庭犬のしつけや訓練、あるいは飼い主さんに指導していく場合は、オペラント条件付けが基本になります。
シェパードの訓練はまた別になりますけど。もちろん強制的なこともやりますけど、でもそれは犬を痛めつけたり虐待したりといった強制ではなくて、より確実により意欲的になるような強制方法です。
くちゃくちゃにして犬がシュンっとなって、耳を絞って尾っぽを巻いて、というようなことには絶対にならない強制方法です。
犬がもっとやる気を持って、闘志を燃やして、意欲的になるような強制方法です。」

オペラント訓練技法とは、犬が自発的に積極的に、しつけや訓練に取り組む方法ということです。
この方法なら犬も嫌がらずに上手にしつけができそうです。
でも、ちょっと待って下さい!

オペラント訓練技法2に続く・・・

Posted at 21:41 | オペラント訓練技法 | この記事のURL | |

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